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2019 年度 研究成果報告書

グローバル化における『狩猟採集民』と『農耕民』関係の再考

研究課題

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研究課題/領域番号 15K21109
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 地域研究
文化人類学・民俗学
研究機関福井県立大学 (2018-2019)
京都大学 (2015-2017)

研究代表者

加藤 裕美  福井県立大学, 学術教養センター, 准教授 (10646904)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワードマレーシア / ボルネオ島 / 民族関係 / 社会変容 / 狩猟採集民 / 農耕民
研究成果の概要

本研究はマレーシアにおける『狩猟採集民』と『農耕民』関係について再考することを目的とした。マレーシア、サラワク州のブラガを中心にフィールドワークを行うことにより、狩猟採集民が定住後、数十年がたった現代における関係性を再考した。その結果、定住した狩猟採集民と農耕民を巡る関係はより複雑化し多様化していることが明らかになった。その背景にあるのは、キリスト教の普及活動、婚姻関係の多様化、町居住の増加、賃金労働の多様化、土地争いや開発補助金など新たな状況によるものである。

自由記述の分野

文化人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

狩猟採集民と農耕民の関係については、先行研究で植民地時代における狩猟採集民と農耕民のパトロン‐クライアント関係について報告されている一方で、1980年代以降は、政治化された森における狩猟採集民と政府の関係など、森林伐採をめぐる闘争に焦点が当てられてきた。そのため、狩猟採集民と従来から共存してきた隣人との関係については等閑視されている。そこで、本研究では、現代的状況における、定住した狩猟採集民と他民族集団がどのような関係を持っているのかや、日常生活における民族間関係のなかでアイデンティティがどのように意識されるのかを再考した。

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公開日: 2021-02-19  

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