エピゲノムの異常をターゲットとした創薬の開発が期待される一方、多種多様なヒストンマークを1つずつ調べる従来の手法では、エピゲノムの全体像を理解することは難しい。そこで本研究では、オープンクロマチン領域をゲノムワイドで検出するATAC-seqという技術に改良を加え非常に少数の細胞を用いたクロマチン構造解析を行った。細胞数の限られる成人T細胞白血病(ATL)の臨床サンプル30例のクロマチン構造を健常人サンプルと比較解析することでATLで特異的に機能が亢進している転写因子と、機能が減弱している転写因子の絞り込みを行った。
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