光合成反応中心タンパク質(RC)は太陽光エネルギーを化学エネルギーへ高効率で変換する。このRCは末端電子受容体の違いによりType1、Type2に分けられる。非酸素発生型Type1 RCは唯一構造決定がされていないRCである。本研究では、Type1型RCの構造を3.2Å分解能で決定した。構造解析の結果、機能未知のペプチドを発見し、アミノ酸シークエンスによってその配列を決定した。また、電子伝達に関わっているとされるキノンの有無が長年議論になっていたが、キノン解析の結果結晶中に0.8分子のキノンが結合していることが明らかになり、結晶構造中にもキノンの電子密度が観察された。
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