研究課題/領域番号 |
15K21126
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植松 弘進 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (70467554)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | CRPS / 脳機能画像 / 集学的治療 / 客観的評価 / 自発的脳活動 |
研究実績の概要 |
本研究では、CRPS患者を対象に集学的治療の前後で、主に質問票による身体的・心理的臨床評価と、脳の自発活動を評価するresting-state fMRI(rs-fMRI)を行い、CRPSに伴う臨床症状と脳内ネットワークの異常との関連性を明らかにし、rs-fMRIの、CRPSにおける病態や治療反応性に対する検査法としての臨床応用可能性について検討することを目的としている。 研究実施計画の通り、平成27年第一四半期に実施体制の整備を行い、第二四半期から検査を開始した。しかし、開始後MRI撮像に関する技術的な問題が生じ、変更を余儀なくされたため、当初予定していたよりも症例数は集まっていない。また、第四四半期から開始する予定であった、健康成人に対する検査も開始されていない。なお、この問題に関して、研究対象者への不利益は一切生じていない。 CRPS は希少な疾患であるため、CRPS 症例の確保が本研究課題においてもっとも重要な問題である。したがって、近隣病院で受診患者に対し本研究課題を紹介してもらうよう積極的な告知をおこない、当院への紹介CRPS患者は増加している。平成28年度以降も症例数の確保の為、積極的な告知を継続し、また当科ホームページを整備し募集を図ることも検討している。 以上を行っても、最終的に統計解析に必要な最低症例数12 例に満たなかった場合には、臨床評価(身体的評価・心理的評価)とrs-fMRI の結果について事例研究的に検討し、学会発表や論文発表を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始後、MRI撮像に関する技術的な問題が生じ、変更を余儀なくされたため。また、当院への紹介CRPS患者数は増加しているものの、集学的治療が適応となる症例が少なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度以降も症例数の確保の為、積極的な告知を継続し、また当科ホームページを整備し募集を図ることも検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が予定より遅れており、翌年度に繰り越すことで、当初予定していた研究を速やかに開始することが可能と判断したため。
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次年度使用額の使用計画 |
治験協力者への謝金、データ解析のためのソフトや試薬の購入に充てる
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