色素細胞に特異的な細胞小器官メラノソーム(MS)の構成タンパク質PMEL17の形成及びMS成熟にパルミトイル化が及ぼす影響を理解することを目的とした。PMEL17のプロセシング酵素のBACE2は色素細胞内でパルミトイル化を受ける。しかし、パルミトイル化の阻害は、BACE2の発現量には影響しないが、PMEL17の発現レベルそのものを増加させた。またPMEL17もパルミトイル化されることが明らかとなった。以上の結果からPMEL17及びMS成熟には当初予想していたBACE2ではなく、PMEL17のパルミトイル化が関与する可能性も示唆された。
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