研究課題/領域番号 |
15K21169
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
芸術一般
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研究機関 | 立教大学 (2016-2022) 鳥取大学 (2015) |
研究代表者 |
小泉 元宏 立教大学, 社会学部, 准教授 (60625234)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | アートプロジェクト / 協働 / 市民参加 / 地域社会 / 文化事業 / 公共政策 / 文化政策 / 多文化共生 |
研究成果の概要 |
2000年代以降、日本では、アートプロジェクト(地域アート)と呼ばれるアートをめぐる場の隆盛傾向が見られる。アートプロジェクトは、美術館や博物館等の文化施設のみならず、古民家や廃校、廃工場等、都市や地域社会の多様な社会空間で展開する、市民社会と関わりが深い芸術実践・文化事業である。ゆえにアートプロジェクトは、人々の関係性形成や都市・地域活性化等、社会課題への接近と共に展開することも多い。本研究は、これらアートプロジェクトを事例としながら、アートの市民社会における今日的意義や課題について検討していくことを目的とし、実証的調査と理論化を通じた成果を学術誌や学会発表、図書などを通じて発表してきた。
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自由記述の分野 |
社会学、文化政策研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまでに学会発表10件、論文1件、図書4件に研究成果をまとめ、シンポジウム1件も実施し、国内外において学術成果を発表してきた。これらの調査対象は、地域社会の中で展開するアートプロジェクトから、都市型のアートフェスティバルに至るまで、また現代アートを主眼とするものから、演劇を中心的に扱うプロジェクトなどまで多岐に渡る。しかし、いずれも単にアートの内在的価値を見るだけではなく、聞き取り調査や参与観察の方法論を用いながら、少子高齢化や人口減少、多文化社会化の進展などの社会課題に対するアートのアプローチの特徴と意義、その課題について論じ、新たな学術的示唆を明らかにしてきた。
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