小細胞肺癌細胞株であるSBC-3、およびそのシスプラチン耐性株であるSBC-3/CDDPを用いて、シスプラチン、PARP阻害剤(オラパリブ)の併用効果を検討した。SBC-3/CDDPではオラパリブとシスプラチンの併用療法は相乗効果、SBC-3では拮抗効果が認められた。次世代シークエンサーによる網羅的遺伝子解析により、BRACA、BCL2L11、AKT、FGFR、NRG1、CCDC6、ATM、NF1、CHECK2などの遺伝子に変異が見つかった。小細胞癌患者における追加解析により、MAPK4、MYCNを含む多数の遺伝子に変異が見つかり、薬剤耐性機構に関与していることが示唆された。
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