肺・肝腫瘍に対して,腫瘍近傍に留置された金属マーカの位置を、透視画像を用いてリアルタイムに認識する新しい動体追跡システムを用いた四次元動体追跡照射の品質管理手法の開発を行った。動体追跡システムより出力されるログファイルを解析可能なソフトウェアを開発し、腫瘍の呼吸性移動を定量化することを可能とした。また、動体追跡システムと治療用X線により取得される連続画像を用いて、治療中の精度を検証するソフトウェアを開発し、治療精度は±3 mmの精度で実施可能であることを証明した。さらに、治療中の透視による被ばく線量計算システムを構築し、患者体内の被ばく線量を定量化、管理可能とした。
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