研究課題/領域番号 |
15K21207
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
遠藤 尚 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 助教 (40532156)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ジャワ島 / 農村部 / 世帯生計 / 自然資源利用 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、中部ジャワ州チョマル郡の1農村における現地調査を実施し、当該地域において不在経営者による野菜栽培が拡大した背景を明らかにする計画であった。このため、不在経営主体の参入の経緯、農業経営状況や自然資源利用システムに関するアンケート票の作成や、参考文献の収集、文献のレビューを実施した。特に、アンケート票の作成は、次年度以降の現地調査おいても使用予定であるため、研究代表者によるこれまでの調査や先行研究を参考に慎重に行った。また、研究対象地域におけるこれまでの調査データを用いて、調査地域における農村世帯生計や農業、自然資源利用の実態把握のための分析を行い、その成果の一部を「ジャワ島農村部における世帯の燃料源と薪の利用状況」として9月の日本地理学会秋季学術大会で報告した。この分析の結果は、アンケート票の作成にも生かされている。文献レビューでは、2000年以降のジャワ農村において農外就業が拡大している状況を改めて確認した。また、河川上流部における傾斜地の利用が、河川の水質等に大きく関係していることを把握した。 中部ジャワにおける現地調査は、所属機関における業務との関係で、当初の予定を変更し、平成28年2月に実施する準備を進めていたが、同年1月に、統計データ収集のため訪問予定だったジャカルタでテロが発生した。このため、調査時期を再度変更し、現地の情勢を見極めることとした。遅らせた調査は、平成28年6月から7月に実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年2月に実施予定だった現地調査を、同年1月にジャカルタで発生したテロにより、次年度前半に延期したため。
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今後の研究の推進方策 |
現地調査の準備は、昨年度中に進めているため、平成28年6月から7月にかけて速やかに延期した現地調査を実施する。また、平成28年度に実施予定だった2回目、3回目の調査についても、それぞれ平成28年9月、平成29年2月に実施する予定である。平成28年6月の調査の成果は、同年9月の日本地理学会学術大会にて報告する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成28年2月に中部ジャワ農村で現地調査を行い、ジャカルタで統計データの収集を行う予定だったが、同年1月にジャカルタ発生したテロに伴い、実施を次年度前半に遅らせたため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年6月末から7月にかけて、延期していたジャワ島における現地調査を実施する。
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