核磁気共鳴 (画像) 法 (NMR/MRI) は、生体透過性に優れるラジオ波パルスをもちいた核スピンの励起/緩和を検出原理として、化合物の分子構造の決定や生体深部の非侵襲的撮像に応用されているが、その「感度の低さ」は本法の根本的かつ最大の弱点とされる。このような欠点を克服するため、近年、動的核偏極法 (DNP) や化学交換飽和移動法 (CEST) などの新たな撮像法が登場している。本研究では、DNP や CEST により生体内における赤血球ヘモグロビンからの酸素分子の動態を高感度に検出可能な、新しい分子プローブの創製と応用計測を目的とする。
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