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2018 年度 研究成果報告書

意思決定行動と認知行動理論を基盤としたIBS症状の維持悪化メカニズムの検証

研究課題

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研究課題/領域番号 15K21234
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 内科学一般(含心身医学)
応用健康科学
研究機関北海道医療大学 (2017-2018)
長崎大学 (2015-2016)

研究代表者

西郷 達雄  北海道医療大学, 心理科学部, 助教 (50622255)

研究協力者 田山 淳  
小川 さやか  
濱口 豊太  
冨家 直明  
林田 雅希  
村椿 智彦  
竹林 由武  
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード過敏性腸症候群 / アイオワギャンブリング課題 / ストレス / ストレスホルモン / 認知行動療法 / 認知機能 / 意思決定行動
研究成果の概要

IBSの脳機能研究により,眼窩前頭皮質の活動が,高不安とIBS重症度の関連が示唆された。本研究では,アイオワギャンブリング課題(IGT)を用いて,IBSの報酬予測機能を測定するとともに,課題前後の唾液中S-IgAの変化について検証した。その結果,IBS群は,健常者群と比較して,IGT前のS-IgA濃度が有意に高かったが,IGT成績には有意差が認められなかった。また健常者群のみ,IGT前後にS-IgA濃度が高まった一方で,IBS群のみIGT前からフォローアップ時のS-IgA濃度が低下した。本研究の結果から,IBS者は,高ストレスの維持によって,報酬予測機能が保たれていることが明らかとなった。

自由記述の分野

心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から,IBS有症状者は,健常者と比較して,認知的な負荷が身体に負荷を与えていることが示唆された。IBS有症状者のアイオワギャンブリング課題前後においては,唾液中ストレスホルモンが急激な変化を示しており,自律神経系の乱れを表していると考えられる。また,IBS有症状者における認知的な負荷として,身体感覚に対する過度な注意が消化管症状に対する不安やIBS症状に影響を及ぼすことが示唆された。本研究の結果から,IBS症状の軽減のためには,身体感覚への注意やそれに伴う認知的な負荷の改善を目的とした治療プログラムが必要であることが明らかとなった。

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公開日: 2020-03-30  

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