研究成果の概要 |
本研究では、高齢者の無歯顎の有無と社会経済状態における絶対的および相対的格差について日英比較を行った。2010~2012年に実施された日本および英国のデータより、65歳以上の欠損がない日本79,707名、英国5,115名のデータを用いた。従属変数を無歯顎の有無、説明変数を所得、教育歴と設定し、性別と年齢を調整因子として絶対的格差および相対的格差を算出した。無歯顎率は日本で13.8%、英国で20.6%と英国の方が多かった。日本と英国ともに、性別、年齢を調整した上でも無歯顎に関する所得および教育歴の絶対的および相対的格差は有意に存在し、無歯顎の絶対的格差は日本よりも英国の方が大きい傾向がみられた。
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