研究課題/領域番号 |
15K21267
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
浦尾 悠子 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任助教 (40583860)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 予防教育プログラム / 認知行動療法 / 不安 |
研究実績の概要 |
本プログラムの小学校通常学級における効果検証がまだ十分ではないことから、次年度に県内外の小学校の協力を仰いで対象者数を大幅に増やす形で効果検証を行うこととし、今年度はそのための準備期間として以下のことを行った。 ①プログラムを実施できる指導者の養成(学校認知行動療法研修会指導者養成6時間ワークショップを県内公共施設にて年2回開催し、のべ80名の指導者を養成)②教育委員会を通して研究協力校の募集(県内15校、市内3校、県外15校から協力校としての応募あり)③ワークブックの改訂④次年度夏期休業中の指導者養成6時間ワークショップの実施計画(教育委員会と共同で、ワークショップの開催日/開催場所を検討・設定)⑤研究実施用資料等の作成(ワークショップ開催日に配布する資料一式を作成)⑥ホームページの開設(プログラムの概要や研究に必要となる資料のダウンロードができるホームページ)⑦次年度研究の倫理審査申請の準備⑧プログラムの啓発(チラシ作成、講演等) なお②については、各学校には5年生もしくは6年生を介入群と対照群のどちらかに設定してもらうよう依頼し、次年度は2群の群間比較による効果検証を実施する予定で準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、次年度に大規模な効果検証研究を次年度実施するための準備を、教育委員会の協力のもと、概ね整えることができたと考えるため。
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今後の研究の推進方策 |
当初、3年目は軽度発達障害児向けプログラムを実践するところまでを計画していたが、本プログラムの有効性を示す上では、通常学級に通う児童生徒に対する実践についての大規模な効果検証研究が欠かせないため、研究計画を一部修正する。次年度は、夏期休業中に指導者養成6時間ワークショップを複数回開催すると共に、各教育委員会と県内外の小中学校(15~20校)の協力のもと、担任教師または養護教諭等が不安の予防教育プログラムを授業実践した際の、実践前後での不安スコアの変化を、対照群学級との比較により検証したいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は次年度の大規模研究の実施準備期間となり、人件費等の経費がかからなかったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は大規模研究を実施し、1000名を超える児童からのpre-post-FUの3回分のデータを収集・解析する必要があるため、前年度未使用分をデータ収集・解析のための人件費等にあてたいと考えている。
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