愛知県がんセンター病院疫学研究データベースより血液サンプル採取に同意の得られた267症例に対してaldehyde dehydrogenase (ALDH)2遺伝子多型をTaqman法用いて同定した。治療前飲酒状況との交互作用を考慮した頭頸部がん予後への影響について検討を行った。ALDH2遺伝子多型、治療前飲酒状況単独では有意な予後への影響は示さなかった。しかし、ALDH2 Glu/Glu群では無増悪生存に関して重飲酒群は有意に予後不良であった。この関係を確証するために治療後の飲酒状況の変化なども今後考慮すべきと考えた。
|