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2017 年度 実績報告書

張力膜と竹よる大災害時の応急仮設シェルター利用を目的とした展開構造の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K21285
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

永井 拓生  滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (60434297)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード張力膜 / 扇形展開ドーム / 仮設建築 / 座屈補剛 / 模型実験
研究実績の概要

展開構造は少ない労力と短時間の作業で空間を構成することができるため,大災害直後の緊急避難シェルターや地元住民が仮設的に集まるような空間を素人施工的に作るのに有用である。この利点を生かすため,展開構造は,①軽量かつコンパクトに収納できること,②展開後の容積がなるべく大きいこと,③展開過程が非可逆的で,展開と同時に構造安定性が得られること,④風雨や強い日差しを遮るための膜等の面材が取付けられていることが理想的であると考えられる。
本年度は、展開が単純で,かつ膜を外皮として有するドーム状の展開システム提案し,小型模型の載荷実験を通じ,実現性を確認した。具体的には,平面アーチの両端部が扇状に開くように接合されており,それらアーチ間に膜が取り付けられている。
展開の過程は,(1)折り畳まれた骨組みを開き,(2)骨組みの中心付近を吊上げ,両端を所定の位置に固定し,アーチ状に仮支えする。(3)自重を利用し,吊り点から左右対称に扇を開くように展開する。(4)接地部をアンカーや錘等で固定する。膜を目標形状に対し緯線方向に小さく作っておくことで,展開と同時に初期張力が導入される仕組みである。
小型模型の載荷実験を通じ,本システムの実現可能性を確認した。また,骨組みをヒンジアーチとした場合においても,初期張力により安定した構造を得られることが確認できた。ただし,部分的な座屈により耐力が急激に低下するため,骨組みのヒンジ接合部は補強を行い,半剛接とする等の工夫が必要と考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 扇形の展開機構を有する仮設ドームの設計に関する基礎的研究 その1 小型模型の載荷試験2018

    • 著者名/発表者名
      木原湧、永井拓生
    • 学会等名
      日本建築学会大会(東北)学術講演梗概集

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公開日: 2018-12-17  

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