体外循環装置の長時間使用は血小板の活性化・機能低下を惹起し、血栓塞栓症や止血凝固障害などの合併症を引き起すことが知られている。本研究では、体外循環装置使用前後の血小板由来microRNA(miRNA)の変化について次世代シーケンサーによる網羅的解析を行い、血小板の活性化・機能低下の機序に関わるmiRNAを同定することを目的とした。現段階で体外循環使用患者約20名からサンプルを採取し、その使用前後で低酸素誘導microRNAを中心としたいくつかのmicroRNAについて、有意な発言変化を認めている。今後はサンプルをさらに増加させながら、In Vitro系の研究に展開予定である。
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