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2017 年度 実施状況報告書

形態と遺伝子に基づく魚類寄生虫ウオノエ科の分類と幼生期形態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K21298
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

山内 健生  兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (00363036)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワードウオノエ科 / ナミオウオノエ / タイノエ / ソコウオノエ / サヨリヤドリムシ / Mothocya parvostis / ウオノコバン属 / ウオノギンカ属
研究実績の概要

大阪府のきしわだ自然資料館に収蔵されているウオノエ科標本を調査し,その結果を報告した.68個体のウオノエ科標本(液浸および乾燥標本)を調査した結果,以下の5同定種と未同定の8個体を確認した:ナミオウオノエCeratothoa carinata (Bianconi, 1869),タイノエCeratothoa verrucosa (Schioedte & Meinert, 1883),ソコウオノエCeratothoa oxyrrhynchaena Koelbel, 1878,Mothocya parvostis Bruce, 1986,サヨリヤドリムシMothocya sajori Bruce, 1986,ウオノコバン属の未同定個体Nerocila sp.,ヒゲブトウオノエ属の未同定個体Ceratothoa sp..きしわだ自然資料館収蔵の中島徳一郎コレクションには古いウオノエ科標本が多数含まれていた.残念ながらそれらの多くは採集データが不完全であったが,M. parvostis(KSNHM-C00183)はデータが完全であり,1941年8月4日に岸和田市で採集されたサヨリHyporhamphus sajoriから得られた個体であった.日本国内に現存する戦前のウオノエ科標本は非常に少なく,これらは歴史的標本として貴重であることを述べた.
我が国のハタンポ属Pempherisの幼魚から得られたウオノギンカ属Anilocraのエガトイド幼体を共著者と調査したところ,新知見が得られた.そこで,この結果を論文にまとめ,某誌へ投稿した.
これまでの調査で得られたウオノエ科に関する知見を一般向けにわかりやすくまとめ,一般書を分担で執筆した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

標本収集・調査が順調に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

手元に集まった多くの標本に関する論文執筆と発表を急ぐ。

次年度使用額が生じた理由

(理由)論文投稿が思うように進まず、論文投稿料やページチャージとして支払う金額が少なくなったため。
(使用計画)論文投稿料やページチャージに多めの金額を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] きしわだ自然資料館に収蔵されているウオノエ科標本2018

    • 著者名/発表者名
      山内健生・柏尾 翔
    • 雑誌名

      きしわだ自然資料館研究報告

      巻: 5 ページ: 55-57

    • オープンアクセス
  • [図書] みんなが知りたいシリーズ⑥ エビ・カニの疑問502017

    • 著者名/発表者名
      日本甲殻類学会編
    • 総ページ数
      177
    • 出版者
      成山堂書店
    • ISBN
      978-4-425-83101-2

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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