研究課題/領域番号 |
15K21306
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
田中 周平 山口県立大学, 看護栄養学部, 講師 (50382388)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 看護診断 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「状況的危機」を診断概念として、新たな実在型およびリスク型看護診断を開発することである。当該年度における主な目的は、看護における「状況的危機」の概念を分析し、明らかにすることであった。しかし、昨年度からの研究の進捗状況の遅れに加え、研究の過程で研究計画を再考する必要性が生じた。そこで、今年度は現状の分析を行うこととし、既存の看護診断における「危機」の位置づけを明らかにすることを目的とした。NANDA-Iが示す看護診断の開発手順に基づき、NANDA-I看護診断-定義と分類(2015-2017)の内容から既存の看護診断を抜き出し、「危機」に関連すると思われる看護診断を見直した。結果としては、既存の看護診断では、「危機」に関連した言語が含まれる診断やNICに『危機介入』がリンケージされた診断も複数存在していた。しかし、抽出した診断の定義や分類は、「危機」の定義や概念には合致しておらず、「危機」に関連した新たな看護診断の開発が求められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度からの研究の進捗の遅れに加え、研究計画および方法の再考、修正・追加の必要性が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
既存の看護診断における現状分析を終え、[概念分析」として看護における「危機」の概念を分析し、明らかにする。それを行うと同時に、新たな看護診断の診断名と定義、診断手がかり用語(診断指標/危険因子、関連因子)を同定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗状況が当初の計画より遅れたことに加え、研究の計画の再考の必要性も生じたため、予定していた費用の支出の必要性が生じなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
修正・追加した研究計画に沿って早急に実施を行うことで、進捗状況に合わせた支出を行っていく。
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