本研究は地域在住の一般高齢者を対象にして、社会要因であるソーシャルキャピタルと客観的手法で評価した高齢者の身体活動量の関連について横断的に検討するものである。 今年度は、対象地域A町で昨年度実施した自記式質問紙票による郵送調査ならびに集合型調査で収集したソーシャルャピタル、身体活動量、認知機能、生活習慣、社会経済要因、筋力、バランス能力等のデータセットを完成させた。3軸加速度センサー内蔵活動量計を用いた身体活動量評価の結果、1日の平均歩数は男性4454歩、女性3491歩、座位時間は男性382分、女性361分、中強度以上の身体活動は男性72分、女性70分であった。 ソーシャルキャピタルと身体活動量の関連を検討したところ、男性において地域の人々を信頼出来ると答えた群では、1日の中強度以上の活動時間が長いことが示された。
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