研究課題
光干渉断層計(OCT)は眼科領域で広く普及している技術である。特に緑内障は慢性進行性疾患であるため、OCTの評価には横断的研究も経時的な変化を評価する縦断的研究も重要であると考えられている。平成29年度は国際共同研究加速基金が採択されたことから、本研究課題を発展させるために渡米し、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校と共同研究を行った。特に光干渉断層計アンジオグラフィー(OCTA)についての臨床応用を世界に先駆けて行っていたこともあり、この分野に関連する論文や学会発表を数多く行うことができた。OCTAはOCTで複数回同じ位置で撮像した情報の位相差信号を抽出し、非侵襲的に網膜内の血管情報を抽出するシステムであり、2015年頃より急速に臨床応用されるようになった。将来的にOCT技術をOCTAにも拡張するにあたり、緑内障眼で認められる眼底内毛細血管情報の変化を測定した。具体的には初期緑内障眼では左右眼の血管情報が異なること、黄斑部では経時的にも毛細血管脱落が認められること、乳頭周囲部や黄斑部領域において緑内障発症後の視野感度と血管密度が関連していることを発見し、学会発表や論文で成果を報告した。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 6件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 9件、 招待講演 2件)
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