本研究は、体育授業における小学校低学年児童の捕球動作を改善するための学習指導論を提案することを目的とした。この目的に対し、以下の4つの明らかとなった研究成果を挙げる。 ①「何に関して身体部位を評価しているのか」というこれまでにない視点からの評価観点で構成された新たな捕球動作の評価指標の作成できたこと。②捕球を成功させるためには、「ハンドキャッチ」「緩衝動作」とボールの高さに応じた「動作の選択」を習得させること。③捕球は学習によって身に付く動作であり、低学年において学習必要性があること。④短い単元でも捕球動作を改善させるためには、試行回数を確保させるような教材や指導方法の工夫が必要であること。
|