研究課題
若手研究(B)
戦前期日本における中・上層女子の稽古事文化は、近世以来の慣習や顕示的余暇として解釈されがちだが、本研究では近代化に伴って登場したジェンダー規範(家庭婦人、職業婦人、少女、令嬢等)とたしなむ対象のイメージの関連性に着目し、音楽を事例に、近代日本における女子のたしなみ像の変容を明らかにした。具体的には、“Taste”の意味でその涵養が求められていた「趣味」に、余技としての“Hobby”が加わっていき、Hobbyの量的確保が女子の修養として捉えられていく過程を明らかにした。
教育文化史