• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

英語教育と連携した日本語教師養成プログラム開発のためのデータベース構築と教育実践

研究課題

研究課題/領域番号 15K21363
研究機関杏林大学

研究代表者

嵐 洋子  杏林大学, 外国語学部, 准教授 (90407065)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード日本語教授法 / 日本語教育 / 日本語教師養成 / 教授法 / 媒介語 / 英語教育
研究実績の概要

本研究の目的は、日本語教師養成プログラムと大学における英語教育分野が連携し、日本語だけでなく、英語で日本語指導を行うことができる日本語教師養成プログラムの開発を行うことである。現在、日本語教師養成課程では直接法による指導法を教えるのが一般的であるが、海外では学生の母語を使用する場合も多いほか、国内においても特に大学機関において英語を媒介語として教えるコースが増えてきている。しかし、英語を柔軟に、効果的に用いた指導法の研究や実践、日本語教師プログラムの開発は十分に行われているとは言えない。そこで、本研究では英語を効果的に用いた指導法を探るためのデータベースを構築するとともに、そのデータ結果をもとに英語教育分野と連携し、日本語だけでなく、英語で日本語指導を行うことができる日本語教師養成プログラムを考案する。
平成29年度は、平成28年度までに集めた動画データの整理・分析のほか、学生向けアンケート及び教師向けのアンケートの作成及び実施を行った。学生向けアンケートでは、学生の言語学習に対するビリーフ、不安に注目し、これらとクラス内の英語使用に対する考えとの関連を調査した。教師向けアンケートでは、教室内での教員及び学生の英語使用の現状とそれに対する考えを中心に調査を行った。また、これらに加えて、外国語及び日本語の教授法における媒介語に対する考え方を振り返り、現在の日本語教育にこれらの考えがどのように影響を与えているのか考察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定通り、データ収集・文字化、学生・教師向けアンケートの実施をすることができたが、データを収集するための倫理申請に当初の予定より時間がかかっていることや、英語を含むデータの文字化に時間がかかっていることから、目標とするデータ数による分析ができていない状況である。

今後の研究の推進方策

次年度の目標である、教授項目のリスト化・教授シラバスの作成・実践に重点を置きながら、その前提となるデータ収集・文字化、教師・学生へのインタビュー(アンケート)も同時進行で進め、より質の高いデータの収集と、教育への実践ができることを目指す。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画では,データ収集のための旅費を予定していたが,国内外の研究機関の協力により,メールや電話による調査の詳細な説明と,機材のやりとり等を行うことで,調査者が出向かずに,データの提供を受けることができたため,次年度使用額が生じた。次年度使用額は,主に国内外における追加調査(今までの調査の確認や,データ追加のための調査)に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語教育における媒介語の使用について : 文法訳読法からコミュニカティブ・アプローチまで2018

    • 著者名/発表者名
      嵐洋子
    • 雑誌名

      杏林大学外国語学部紀要

      巻: 30 ページ: 135-148

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi