研究課題/領域番号 |
15K21380
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
川上 淳之 帝京大学, 経済学部, 准教授 (20601123)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 社内起業家 / 産業組織 / 人的資本 / イノベーション |
研究実績の概要 |
現在、Global Entrepreneurship Monitorより、国レベル・個人レベルの個評データを入力し、社内起業家が選択される要因について分析を進めている。分析結果から得られた知見として、失敗に対する恐れを持つ傾向のある国で社内起業家割合が低く、ビジネスに係るスキルを保有していない個人で社内起業である確率が小さい事が確認された。これはどちらも日本に当てはまる傾向がある事もわかっている。 同時に、社内起業に係る先行研究を収集している。経済学においては社内起業に係る先行研究の蓄積はすくないものの、経営学分野では海外の学術誌において研究の蓄積が進んでいる事を確認している。 社内起業を進めている国では、起業家を進めている国以上に、人口一人当たり国内総生産が高い傾向にあり、先進国における社内起業家の多い国は、北欧でしめられている。その点において、スウェーデンなどが実施している国家単位でイノベーションを推し進めるメカニズムについても、知見を積みたいと考えている。 以上の成果について、大企業の経営戦略部門に所属されている方が多く参加する私的懇談会の「産業研究会」で報告をし、意見交換を行った。そこで得られた知見およびヒアリング調査を通じて、2016年度の8月から9月に描けてアンケート調査を実施し、社内起業家の人材育成および、社内起業の実施による企業パフォーマンスへの貢献とその成功条件について、分析を進めていくことを計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先行研究および基礎的な分析を進めるという点において、分析上の課題は見られない。ただし、これらの成果について公的な場(学術誌など)で発表はしておらず、その点においては改善が求められる。
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今後の研究の推進方策 |
2016年度7月までは、8月に実施する調査の設問項目の準備を行う。8月から9月にかけてアンケート調査を実施し、その結果を9月以降にまとめる。2017年度において、論文の執筆を進め、その発表を行う事で研究の成果としたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度においては、地方への出張をともなうヒアリング調査が実施されなかったことにともない、謝金と旅費を使用する必要が生じなかったため、ここでは次年度使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度においては、アンケート調査を実施する際に、十分な設問項目数とサンプルサイズの確保を考慮して、本年度に生じた次年度使用額を利用することを計画している。
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