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2018 年度 実施状況報告書

物流時空メッシュ分析を用いた渋滞可視化による工場レイアウト設計・改善手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K21402
研究機関福島大学

研究代表者

筧 宗徳  福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (00453655)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワード生産システム / シミュレーション / 経営工学教育
研究実績の概要

平成30年度は、「物流時空メッシュ分析」の理論を含め、本理論を含む生産システム設計の生産シミュレータを用いた教育プログラムの設計・開発について実施し、さらに、実施して明確になった教育プログラムの課題について改善を行った。また、これまでの授業設計・開発を踏まえ、シミュレータの知識が十分でない生産システムの教育者を対象にし,既存のインストラクショナルデザインの授業設計プロセスをもとに,離散型シミュレータである生産システムシミュレーションを用いた授業設計・開発のために品質機能展開(QFD)の手法を応用した授業設計手法であるID-QFDを提案・開発した。
QFDは元々企業が製品開発時などに使用する手法である。本手法は、生産システムシミュレーションをシミュレータが備える入力変数(Input),および評価指標(Output)に分解し,教育内容と関連付けを行う.次に,生産システムシミュレーションのモデルなどの論理部分について,教育内容と関連付けられた入力変数,評価指標と対応する概念モデルを設計する手法である。
本手法を用いて大学教育で実際に利用し、アンケート・ヒアリング等で本教育効果の有効性を確認し本手法の有効性を確認した。
また、これまでの本研究における成果として、論文(早川優人,筧宗徳,日比野浩典,渡邉一衛,中村昌弘, 生産システムシミュレータによるデジタルものづくり教育のための授業設計手法ID-QFDの提案, 日本設備管理学会, Vol.30 No.3, 82-94, 2018)としてまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題は、提案した理論と実務への応用研究と、理論を含めたシミュレーション教育方法の開発研究である。教育方法の開発は、教育コンテンツ開発後、社会人・大学教育として実施し、本教育手法の有効性を検証し確立していくため、複数回これを繰り返す必要がある。実施・検証する機会が少なく計画より時間がかかり、教育方法の実施・検証や学会発表のため当初計画より遅れたため、1年間の補助事業期間の延長を申請を行った。最終年度の1年で残りの検証等をおこなっていく。

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策として、前項の【現在までの進捗状況】でも述べたが、補助事業期間の延長を認可頂いた1年を利用し研究計画に従い、残りの研究課題である教育方法の開発における教育方法の確立を行っていく。本手法を用いて、他の教育プログラムを開発・実施し、評価を行うことにより、本手法の一般性を検証し、これまで実施して顕在化した問題を踏まえて修正・改善を行い確立していく。また、共同研究者と引き続き連携をとり、民間企業などの実務側からの評価・意見をいただきながらこれまでの研究成果をまとめていく。

次年度使用額が生じた理由

本件研究で利用する生産システムシミュレータについて、昨年度同様に本シミュレータを開発販売している企業より、研究利用を条件に利用料金を低額にしていただいた為、当初想定した金額との差額が生じた。また、論文掲載費が共同研究者の一部負担をいただいたことも理由として挙げられる。最終年度にあたり発表等を行うため費用が増える予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 生産システムシミュレータによるデジタルものづくり教育のための授業設計手法ID-QFDの提案2018

    • 著者名/発表者名
      早川優人,筧宗徳,日比野浩典,渡邉一衛,中村昌弘
    • 雑誌名

      日本設備管理学会

      巻: Vol.30 No.3 ページ: 82-94

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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