研究課題
前年度は,デバイスレベル,およびシステムレベルのマスク技術を補完的に組み合わせて総合的なオンラインマスク技術を確立することを指針として,主にデバイスレベル,システムレベルの各要素技術について検討を進めた.本年度は,デバイス・ネットワークレベルの要素技術をさらに高めることを目的として,(a)クリティカルエリアを考慮した故障検出に対する高速テストパターン生成法,(b) 高電磁環境下での耐ノイズ性を考慮したネットワークおよびLSIの設計および評価法,および(c)スマートグリッド通信における耐故障データ集約,の3点について研究を進めた.(a)に関しては,2016年度に開発したアルゴリズムではO(n)の計算量を達成できないことが明らかとなったため,固定サイズのウインドウを用いてO(n)の計算量を達成する手法について検討した.また,複数の故障モデルを同時に考慮したパターン生成・並べ替えフローを提案し,成果を国際会議にて発表した.(b)に関しては,ノイズおよびプロトコルを考慮した車載ネットワークシミュレータの開発,IoTセンサネットワークにおける耐故障通信手法,多数センサが存在する環境でのリアルタイム無線データ伝送手法について検討を進めた.一部の成果を国際ワークショップ及び国内研究会にて発表した.(c)に関しては,昨年度の研究成果であるプライバシー考慮データ集約プロトコルに関して国際会議発表を行うとともに,国際会議での議論を踏まえ,プライバシーを考慮しつつ故障ノードを特定可能なデータ集約プロトコルを開発し,評価を行った.今後,国内研究会及び国際会議での発表を検討している.
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)
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