研究課題/領域番号 |
15K21418
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
宮澤 信二郎 法政大学, 経営学部, 准教授 (30523071)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 産業構造 / 資金調達 |
研究実績の概要 |
本年度まで研究期間が延長された平成25年度採択の研究プロジェクトにおいて,本研究のベースとなる,資金調達と寡占市場での競争との関係を分析する理論モデルを構築し,分析と成果物の執筆を行った。この分析と並行する形で,本研究課題である,資金調達が多角化,参入・退出,合併等による産業構造の変化に及ぼす影響を分析する方法について検討を行った。 一方で,10月に上智大学で開催された日本経済学会秋季大会における産業組織論とミクロ経済理論のセッションに参加し,関連のある研究や分析に役立つ手法に関する情報収集を行った。 また,所属機関の一教室を会場として,若手研究者の発表の場であるMAEDA (Meeting on Applied Economics and Data Analysis) (第5回)を開催し,自らも研究発表を行った。その際,他の研究機関に所属する若手研究者たちから本研究に関するコメントを受けるとともに,関連する研究や分析手法に関する情報収集を行った。 上記の検討,学会・研究会での情報収集と並行して,専門書やオンラインジャーナルにより,参入・退出,多角化,合併等に関する先行研究の調査を行った。 平成25年度研究プロジェクトの成果により,企業の財務状況が寡占市場における競争結果に重大かつ非連続な影響を及ぼすことが判明したため,本研究では,財務状況が多角化,参入・退出,合併等のインセンティブに及ぼす影響とその結果として起こる産業構造の変化について研究を進めていく計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度採択課題の成果の発表と成果物の執筆のために時間を割く必要が生じた。また,本年度は,所属機関における管理的な役職に就いたため,研究活動に費やせる時間が大幅に減ってしまった。これらの計画策定時には想定していなかった事態により,結果として,研究の遂行がやや遅れてしまった。ただし,本年度は4年の研究期間の1年目であることから,残りの研究期間において所期計画の研究を進めることは十分に可能であると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に行った検討と情報収集の結果をもとにして,平成28年度の早い時期に本格的なモデル分析を行い,論文執筆に取り掛かる。並行して,国内外の学会・研究会に参加して情報収集をするとともに,成果の口頭報告を行う。以上を受けて,研究成果を平成28年度末以降に査読誌に投稿し,公刊を目指す。 研究のスピードアップを図るため,リサーチ・アシスタントの研究補助,関連分野の研究者の助言などを活用する。
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次年度使用額が生じた理由 |
所属機関で管理的業務に時間がとられ,また,その結果として研究がやや遅れていることから,新潟大学で開催された日本経済学会春季大会および海外の学会への参加を見合わせたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に使用する額は,主に,国内外の学会へ参加するための交通費,リサーチ・アシスタントによる研究補助,関連する研究者による助言,執筆した論文の英文校正のための人件費・謝金,査読誌への投稿料として使用する。
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