本研究課題では、大規模データストリーム解析を高速化する手がかりとしてのベンチマークセットを構築することを目指した。具体的には、これらのプログラムを挙動に合わせて分類し、各分類ごとに特徴的かつ代表的な挙動をモデル化し、このモデルに沿った動きをする一連のプログラム群を構築・公開することを目指した。結論としては、ベンチマークセットの構築には至らなかった。当初の想定以上に入力データの違いがプログラムの挙動の違いを招き、その種類は極めて多岐にわたること、入力データが持つどのような特徴が挙動に影響を与えるかは、投機的実行なしでは推定が困難であること、データのモデル化が不可欠であることがわかった。
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