小中一貫校における教職員の職能形成および負担感軽減に寄与する校内組織に関する研究

2018 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 15K21425
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 教育学; 教育社会学
• 研究機関: 宮崎大学
• 研究代表者: 遠藤 宏美 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (30613848)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2019-03-31
• キーワード: 小中一貫教育 / 教員文化 / 学校組織 / カリキュラムマネジメント / 校内研修

研究成果の概要

本研究は、施設一体型小中一貫校において、教職員の負担を軽減しながらも小中一貫教育の効果を高める校内組織・研修等の在り方を探るとともに、小中一貫校におけるいかなる経験が教職員の職能形成にどのように寄与したのかを明らかにすることを目的とした。
そのために（１）施設一体型小中一貫校における継続的な観察調査および教職員に対する聞き取り調査、（２）小中一貫教育実践事例の収集・分析、（３）教職員に対する施設一体型小中一貫校における勤務経験に関する質問紙調査、の３点を中心に研究に取り組んだ。

自由記述の分野

教育社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、小中一貫校における教職員の負担をできるだけ軽減し、かつ職能および教師としてのやりがいを高めるために、校内組織の工夫や研修の在り方、教職員間のコミュニケーション等に焦点を当てて検討を行った。
小中一貫校・義務教育学校（2016年に法制化）が増加する中、本研究において明らかになった教職員の負担の軽減のポイントや校内組織の工夫は、小中一貫教育に携わる教師が異学校種の児童・生徒や教師との関わりを通じて力量を高め、児童・生徒の成長に寄与することに貢献できる。