本研究では、脳卒中バランスリハビリテーションに用いる体性感覚型バイオフィードバック(BF)システムを開発し、姿勢安定性および荷重移動課題への適応可能性を検証した。安定性課題では、足圧中心偏移方向を振動でBFする装置を開発し、脳卒中患者を対象にBF群・コントロール群において比較した。結果として95%信頼楕円面積、左右移動距離においてBF群は有意に減少した。荷重移動では、健常者で荷重移動を感知できないウェーバー比を算出し、4名の患者に適応した。その結果、患者は荷重量の増加を認識することなく、中等度麻痺者の2名においては、介入後に歩行時着床時間の対称性が改善した。
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