現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2014年発表の論文(Saito M, Karakida T, Yamamoto R, Nagano T, Yamakoshi Y, Hayakawa T, Oida S and Gomi K. Differentiation potential of osteoblast from cultured C2C12 cells on zirconia disk. Dent Mater J. 2014;33(2):275-83.)では、セリア系ジルコニア/アルミナ複合体上でマウス筋芽細胞を培養し、骨芽細胞分化を誘導し性質を確認した。 (インプラント体について) 本研究では引き続きセリア系ジルコニア/アルミナ複合体とチタン、さらに歯科臨床で多く用いられているイットリア系ジルコニアとも比較し、どの試料上においても細胞は発育・増殖し、骨芽細胞分化が起こることが判明した。 (細胞について) ヒト歯根膜細胞の株化のため、細胞に遺伝子導入し不死化させた。加えて、分化誘導条件を調整し、ヒト歯根膜細胞を骨芽細胞様に分化させる条件が明らかとなった。骨芽細胞分化においてグルココルチコイドのひとつであるデキサメタゾンを添加する培養系については多数報告があるが、本研究では活性型ビタミンD3およびトランスフォーミング増殖因子(TGF)-β1を使用し、分化誘導を行った。この方法により石灰化物が形成され、骨芽細胞への分化が認められた。
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