本研究は、良質な医療の提供を可能にするため、電磁環境面からの安全性および医療機器と情報通信機器、設備機器の電磁両立性の確保について、総合的に検討をおこなった。特に近年、電磁両立性の確保が望まれる、医用テレメータとLED照明については電磁妨害波の測定および実機による検証実験から、電磁干渉の可能性について検討をおこなった。また、高速電力線搬送通信(PLC)や無線LANの医療現場での安全な導入についても検討した。加えて、実際の医療機関での電波環境測定も実施し、機器の稼働や持込みなどによる影響の評価もおこなった。
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