平成30年度は、作成した児童版のマインド・リーディング(他者の気持ちを理解する能力)を測定するテストを用いて、児童が他者の気持ちを理解しようとするときの脳活動を明らかにした。 具体的な進捗状況としては、課題は、先の研究で作成した児童版のマインド・リーディングを測定するテスト(人の目の部分の表情の写真を呈示して、その写真の人物の心理状態を4つの選択肢から選び、正答数を算出して測定するテスト)である。このテストを児童対象にfunctional Magnetic Resonance Imaging(fMRI)中で実施してもらいテスト実施中のBOLD(Blood Oxygenation Level Dependent)信号を記録してマインド・リーディングに関連する脳部位を特定した。 今年度の主な学術的な成果としては、fMRIを用いた児童のマインド・リーディングに関連する脳部位の特定について英文論文としてまとめた。
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