ショウジョウバエ中枢コリン作動性シナプスに局在する分泌性シナプス間隙タンパク質Hikaru genki (Hig)は、アセチルコリン受容体の局在制御を行う。Higのシナプスへの局在化はユニークで、細胞外へ分泌後に脳内を拡散してコリン作動性シナプスに特異的にトラップされる。本研究では、①Higのシナプス局在を制御する新規分泌性シナプス間隙タンパク質Haspを同定した。②Haspと相互作用する因子の網羅的探索を行った。また、③HigとHaspがシナプス間隙の異なるコンパートメントに存在することを示した。以上により、シナプス間隙のマトリックス構造を構成する因子や構造・構築機構の一部が明らかになった。
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