本研究では授業課題レポート作成者の記述スタイル特徴を定量表現し,作成者認証を行うことで盗用を発見する手法を提案し,これを実装したシステムを開発した. 実際に複数の学生が作成したレポートを用いて評価実験を行った結果,記述スタイルモデルが概ね作成者認証を正しく学習できていることを確認できたが,一部誤判定が確認された.また,学習済みの記述スタイルモデルを用いて教員が目視により抽出した学生の記述特徴と同様の特徴を読み解くことに成功した.さらに,アンケート調査から本手法による学生の精神的負担軽減の可能性が示唆された.
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