研究成果の概要 |
主観的昼と夜のKaiC複合体にそれぞれ含まれる蛋白質の候補を質量分析により検出した。顕著に時間特異性を示す因子は得られなかったが、KaiCに結合するいくつかの候補因子が得られた。既に長周期化することがわかっているプロテアーゼClpPも因子の候補として得られた。候補因子のタンパク質とKaiCとの直接的な結合を確認するためin vitro免疫沈降を行った。さらに、破壊株、過剰発現株の概日リズムへの影響を調べた結果、trigger factor, SecAなどのタンパク質の品質や輸送に関わる因子、走化性に関わる因子などでリズム周期や位相が少し変化しており、KaiCの細胞内での新たな機能が示唆された。
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