2013年7月~2015年3月に近畿大学で診断された肺癌110例を前向きに解析しホルマリン固定パラフィン包埋腫瘍検体からDNA, RNA抽出後遺伝子変異解析実施例は、それぞれ95%、96%と高率で実施可能であった。少なくとも1つ以上のアミノ酸置換を生じる遺伝子変異は69%の症例に認められ、薬剤感受性に関与するActionable遺伝子変異は40%に同定され、Actionable遺伝子変異有り且つ分子標的薬導入群は、変異無し群、及び、Actionable遺伝子遺伝子変異有り且つ分子標的薬導入無し群と比較し、有意に全生存期間を延長することを示しマルチ遺伝子パネルの臨床的有用性を示すことができた。
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