医原性有害事象に関する横断研究、多施設コホート研究を実施した。横断研究は循環器内科外来通院中の患者を対象とし、対象患者は759人で医原性有害事象は124人(16.3%)、144事象発生した。致死的な医原性有害事象を原因別に薬剤性と非薬剤性に分類すると、薬剤性7件(6%)、非薬剤性13件(25%)で非薬剤性の方が多かった(p=0.0003)。多施設コホート研究で医原性有害事象の発生率は1000患者日あたり69事象であることを示した。これらより手術関連有害事象は外科系病棟ではコモンであり、致死的な医原性有害事象を引き起こすことが多く、対策が必要であることを明らかにした。
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