研究課題/領域番号 |
15K21537
|
研究機関 | 近大姫路大学 |
研究代表者 |
梶村 郁子 近大姫路大学, 看護学部, 講師 (40521498)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 電子カルテ / ユーザビリティ / 看護師 |
研究実績の概要 |
先行研究より国内で現在行われている電子カルテの評価、アンケート調査の結果から、ユーザーモデルに影響を与えると考えられる項目、電子カルテのイメージに関する項目の検討を行うこととした。そこで看護師が電子カルテに抱くイメージを明確にするため、医中誌をデータベースに「電子カルテ」「看護」をキーワードに文献検索を行った。その結果、電子カルテのユーザビリティや電子カルテそのものの評価が行われている研究報告は見られず、電子カルテを用いた業務に関する評価がほとんどであった。次に、ciniiに登録されている論文を対象に「電子カルテ」「ユーザビリティ」をキーワードに文献検索を行った。しかし、該当文献は4件、うち看護師を対象としたものは1件であった。該当した文献1件も電子カルテ導入前後の業務実態比較調査に関するものであり、ユーザビリティに影響を与えている項目について具体的な項目は抽出できなかった。 そこで、ICTのシステム全般に関するインタラクションデザイン、ユーザビリティに関する書籍、論文よりシステム評価に用いる評価項目の検討を行っている。また、ユーザーモデルを明らかにするため、電子カルテを用いて看護師が行うと考えられる業務の抽出を行っている。今後、抽出した評価項目、業務内容、およびユーザの主観的評価に用いられるWeb Usability evaluation scale(WUS)とSystem Usability Scale(SUS)を用いてWeb上でのアンケート調査実施に向け、評価項目の決定、ペーパーによる予備調査を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の目標はアンケート項目の検討、決定であったが、現在検討を行っており決定には至っていない。
|
今後の研究の推進方策 |
アンケート項目をスーパーバイズをもとに決定し、早急に本年度のアンケート予備調査、本調査を実施する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
学内業務との調整困難なため、参加を予定していた学会への参加が見送ることになったため差額が生じた。
|
次年度使用額の使用計画 |
本年度はユーザビリティの研究動向を把握するため、スイスで開催される国際学会への参加を予定している。また、予備調査前の病院訪問旅費、病院説明のためのモバイルパソコン、協力病院の看護師への謝礼、Web上で実施するアンケート調査、学会発表のための旅費に研究費使用を計画している。
|