Flexstationアッセイで、漢方薬由来の27種類化合物のスクリーニングを検討した。その中で、4種類化合物がTRPA1を活性化することを確認した。EC50が濃い濃度で反応が弱いことが認められた。TRPA1におけるこれらの化合物の効果は、選択的TRPA1阻害剤HC030031により抑制された。更に、化合物がTRPA1を脱感作する効果やラット疼痛モデルにおける鎮痛効果が認められた。一方、その中の2種類化合物(エボジアミンとルテカルピン)がTRPV1を活性化することを確認した。エボジアミンはTRPV1を活性化し、パーシャルアゴニストとしての競合的結合と脱感作の2つの機序で抑制することがわかった。
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