喫煙者は、アルコール (EtOH) 依存と診断される確率が、非喫煙者よりも大きいことが報告されている。本研究では、青年期にニコチン慢性処置した動物を用いて、EtOH 誘発報酬効果形成および EtOH 自発摂取量における L-type Cav1 channels の関与について検討を行った。その結果、青年期にニコチン曝露歴があると EtOH 誘発報酬効果の亢進ならびに EtOH 自発摂取の増加が認められ、その増加機構には側坐核領域のdopamine D1 receptor 陽性神経細胞におけるL-type Cav1.2 channels の活性化が深く関与していることが示唆された。
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