研究課題
若手研究(B)
油彩画に使用されるレーキ顔料を非破壊で同定する方法を開発した。レーキ顔料を採取することなくその蛍光指紋(三次元蛍光スペクトルの等高線図)を非破壊測定するために、光ファイバー分光蛍光光度計を特注し本研究に用いた。この光ファイバー分光蛍光光度計を用いて、レーキ顔料の蛍光指紋を非破壊測定し検討したところ、蛍光指紋をもとにレーキ顔料を同定する方法を見出した。油絵具に含まれる乾性油・樹脂・体質顔料についても蛍光指紋を測定し検討したが、レーキ顔料の同定には影響がないことも確認できた。
文化財科学