本研究では教員が抱えるリスクを克服する過程に着目し、それを克服するときに発揮される能力の測定尺度の開発と、それらの発揮場面および形成・変容の過程を明らかにすることを目的として実施した。本研究から、まず中等教育段階における教員の「レジリエンス」を測定する尺度の定型化がされたことが挙げられる。また、若手保健体育科教員のリスクと「レジリエンス」の関連についても事例的に検証し、重要な示唆が得られた。課題として、中等教育段階における教員の「レジリエンス」について追加調査を実施し、その強化に関する糸口を得る必要性がある。
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