我々はスマートフォンを利用した食事管理サイト「携帯食事手帳」を開発した。本研究では、若年女性を対象とし、携帯食事手帳を長期利用することによる食生活改善効果について検討した。 1年間の継続利用により「1日に3食を食べる」、「魚を摂取する」等の食生活の変化や「適正体重を維持する」等の健康への意識の向上がみられた。また、栄養成分表示や食事バランスガイドを参考にする者の割合が増加した。これらのことから、携帯食事手帳の利用は食生活の改善に寄与できることが示唆された。一方、利用者には健康に対する正しい知識の提供が必要であると考えられたため、栄養情報ページを追加し、知識供与ツールとしての利用性を高めた。
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