研究課題
若手研究(B)
民主過程による先住民の権利保障の可能性を、Nisga'a最終協定とヌナブト土地請求協定を手がかりに検討した。どちらの協定も先住民法に基づく自治の実現を企図している。しかし、双方の自治政府の実態をみると、それを実現するのは容易ではない。様々な要因を指摘できるが、両者に共通するのは、先住民法とコモン・ローの内容の違いである。この課題を克服するための理論の提供(法多元主義)が今後の検討課題であろう。
憲法学