本研究は,小学生の身心の健やかな成長に資する短時間の運動について検討した.研究1は,フィールドテストから評価された有酸素能力と運動有能感・認知機能が関連することを明らかにした.研究2では,一過性の短時間の運動は,不活動群に比べて気分・感情を好転させるともに,プログラム以外の活動における中高強度の身体活動の継続時間,頻度にも寄与する可能性を示唆し,研究3では定期的な短時間の運動プログラムの継続は,発育期にある子どもの有酸素能力の質的な改善へ寄与する可能性を明らかにした. 以上より,本研究は,8分間で構成されるような短い有酸素性運動プログラムが子どもの健全な身心育成に寄与する可能性を明らかにした.
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