微弱で検出が困難な信号に対し、ノイズの付加で検出を可能にする確率共鳴現象が知られている。生物の捕食等に利用される他、シュミットトリガーなど工学的にも広く応用されている。 確率共鳴では複数の検出器を独立に駆動する必要があり、通常はこれを独立ノイズの印加で実現するが、実システムでは近接した検出器に独立ノイズを印加することは困難を伴う。本研究課題では、神経生理学で発見された非同期神経回路網を応用し、ノイズなしに検出器を独立に駆動し、ノイズ無し確率共鳴を実現するための基礎的研究を行い、その有用性を確認した。
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