研究課題
IVR専属放射線サポートチームのメンバーとして放射線科医、診療放射線技師、インターベンションエキスパートナースが現在参加している。治療前、後で毎朝カンファレンスを行い放射線による障害の報告、被ばく低減の意見交換を行っている。個人被ばくデータ管理システムは頭部と腹部領域で現在運用しており、測定データをDICOM情報として血管造影検査に登録して活用している。次世代IVR診療の質的・量的効果の検証に関しては、現在行っている自施設の活動を、第5回INE会のランチョンセミナーで100名程度の主としてインターベンションエキスパートナースに対して発表「IVRにおける被ばくのアップデート&自施設の取り組み」を行い、講演後のアンケートによりインターベンションエキスパートナースの講義受講前と後の意識変容を確認している。患者の被ばく状況を見える化することで、医療従事者へ与える影響が明らかとなった。
2: おおむね順調に進展している
測定および患者被ばくデータ管理システムの体制がほぼ安定して確立できている。IVR専属放射線サポートチームとして治療前後にディスカッションしているが、他科の医師・病棟看護師の組み込みを予定している。頭部以外にも腹部におけるIVR被ばく線量の測定および患者被ばくデータ管理システムに関して頭部と同様に行えるようになってきている。
患者のIVR被ばくデータを引き続き蓄積する。今までの得られた情報から被ばく低減法を実践し検証する。具体的には、頭部の検査では、水晶体防護装置を作成し、現在蓄積したデータと水晶体防護を開始した後のデータを比較し、水晶体への放射線被ばく低減の実証を行う。腹部の検査でも、測定と患者被ばくデータ管理システムが安定・継続して行えるように整備する。他施設での運用を含め、腹部IVRにおける被ばく低減法を確立する。
出張回数が当初の予定より少なかったため。
発表や打ち合わせに当てる。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)
日本放射線技術学会雑誌
巻: 71 ページ: 1241、1247
252,621,622