研究課題/領域番号 |
15K21576
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研究機関 | 京都文教短期大学 |
研究代表者 |
香村 恵介 京都文教短期大学, 幼児教育学科, 講師 (80735481)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 幼児 / 幼児期前期 / 保護者 / 身体活動 / 座位行動 / 肥満 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、幼児期前期(1歳半から3歳)における幼児の身体活動量および肥満に関連する保護者の要因を明らかにすることである。平成27年度は、6月の日本運動疫学会および8月の運動疫学セミナーにおいて研究計画の発表を行い、疫学に精通する多くの専門家と議論する機会を得た。その結果、加速度計の装着部位、肥満の判定方法、調整因子として加えるべき項目等に関するアドバイスを得て、研究方法に若干の修正を加えた。また、質問紙調査票を完成させるとともに、身体活動量調査結果を研究協力者へフィードバックするための評価票を独自に作成し、素早くフィードバックすることが可能なシステムを構築した。平成27年9月に所属学会に倫理申請を行い、12月に承認されたことを受け、平成28年1月から測定を開始した。平成27年度中に測定したデータを用いて、1-3歳児の身体活動量に関する基礎的分析を行い、平日および週末の身体活動時間および座位行動時間について検討した。その結果、幼稚園および保育所に通う幼児期後期の幼児と異なり、幼児期前期の幼児は平日と週末で同様の身体活動習慣をしていることを明らかにした。この結果は平成28年8月に行われる日本体育学会で発表予定である。平成28年度は測定を継続し、幼児の身体活動に関連する保護者の要因について分析していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成27年度4月に所属大学の研究倫理審査を申請し、6月に非該当(所属学会での審査を進める)の判定を受けた。再度、所属学会において倫理審査を受け、承認を得た時期が当初の予定よりも遅れた(12月)ため、測定開始時期が遅延した。平成28年1月から3月までに15組の親子の身体活動量および質問紙調査を終えたが、計画よりも研究協力者が確保できていない。測定およびフィードバックの体制は計画通りに整備することができているため、今後、研究協力者の確保に力を入れていく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年1月から測定を開始しているが、当初の予想よりも研究協力者を確保することができていない。そのため、平成28年度は以下の2点の対応を行う。1点目は、研究協力を依頼している子育て支援室での広報を強化することである。子育て支援室が月に一度発行している広報誌を介して、親子の身体活動量測定への協力を依頼するとともに、支援室内にポスターを掲示する。上記の点に関して子育て支援室の承諾を得ている。2点目は、近隣の幼稚園に調査協力を依頼することである。園で実施している月に1回程度の園庭開放に訪れる親子に対して、調査への協力を依頼する許可を得ている。上記の対策を実施し、研究協力者の更なる確保を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度の予算額は、おおむね予定通りに使用した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度の予算計画に基づいて使用していく。
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