本研究は,日本でデータの限られる歩き始めの子ども(1-3歳)の身体活動量と肥満に着目し,それらの特徴および関連する要因を検討した.結果,この時期の子どもは,1日のうち平均468分(約67%)を座位行動に,65分(約9%)を中強度以上の身体活動に費やし,歩数は6399歩であった.3歳以降の幼児と異なり,身体活動量に有意な性差はなく,週末の活動量が平日よりも多かった.子どもの活動量が多い家庭ほど,平日の母親の活動量が多く,休日に父親が子どもと戸外で活発な活動をする時間が多かった.また,両親が子どもに活発な身体活動を促す声掛けをしていること,そして母親ではなく父親のBMIが子どもの肥満度に関連した.
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